別の記事でも書いたのですが、私は現在ファーストラインとしてザーコリ(クリゾチニブ)を服用していますが、もしセカンドラインに移行するとしたら、テセントリク(中外製薬)ではないか、と主治医から示唆されています。
今の所ROS1陽性に対する保険適用の治療薬はファイザー製薬のザーコリしか存在しません。
自分的には今のところザーコリ服用開始2017年12月末から、おかげさまで効果が持続していますので、今すぐどうこうってことはないのですが、やっぱり承認されている2番手がないってのはなんか不安ですよね、どれくらい不安かって?・・海水浴に来て遊んでて気付いたら独りだけ結構沖の方まで流されてた・・みたいな・・?
冗談はさておき、
主治医の先生から言われたのはテセントリク、
テセントリクは一世を風靡した「オプジーボ」と同じ「免疫チェックポイント阻害薬」で、2018年4月に発売されました。
オプジーボが免疫細胞のPD-1に結合するのに対してテセントリクはがん細胞のPD-L1に結合するという違いはありますが、両者とも免疫細胞のPD-1とがん細胞のPD-L1の結合を阻害する、という作用機序は同じです。
まあ、ROS1陽性患者だからと言って必ずROS1適応薬を使わなければならないってことはないので、テセントリクが効いてくれたら何も言うことはないのですよね、
ってなわけでテセントリクの治療成績をちょこっと調べてみました。
2018年4月に発表された治験の成績はがん情報サイト「オンコロ」からの引用になりますが、
「治療歴のある非小細胞肺がんに対するテセントリク単剤療法、3年全生存率(OS)18.7%を示す」とのこと。
3年生存率18.7%・・・この数字果たして大きいのか否か・・・微妙やなあ・・・
なんか、癌って辛気臭いよねえ・・・
あ、(OS)の意味ですが
Overall Survival の略で、「全生存期間」と訳されます。
意味は、「とにかく生きていた期間」、のことで、例えばですが、3年生きたけど、晩年1年くらいはもう寝たきりで意識もほどんどなく、延命措置でただ生きていただけ、というケースも含まれる、ということです。
これに対して、PFSという用語もあり、これは Progression-Free-survival の略で「無増悪生存期間」と訳されます。よく言われるQOL「クオリティーオブライフ」と関わりが大きい言葉ですね、要はがんが増悪しなかった(安定していた)期間、ってことです。
なので、個人的には治験の成績を見るときにはOSよりPFSに重きを置いています。
さて、テセントリクの治療成績に戻りますが、
やっぱり、OS 18.7%は微妙ですね。
同じ免疫チェックポイント阻害剤のオプジーボの治療体験談とかで、「一回の投与だけでもと癌だった部分が空洞になっていた!」とかいう記事をWEBで読んだりするもんですから、どうしてもそんな劇的な効果を期待してしまうんでしょうね・・・がんは百人百様ですからね・・・
でも、今はとにかく、その時その時に効果がある治療のバトンを繋いでいくしかないのです。
本当にがんって辛気臭いです・・・・・・
こちらもどうぞ。
ニュースソースのオンコロです。
もっともっと詳しいことを知りたい方はこちら。(厚労省の資料です)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000203076.pdf
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