がん患者が実践するケトン食のレシピとその効果<随時更新>

ケトン食・糖質制限

妻がminneに出店しました。ぜひ一度みてやってください。↓クリック^^↓

私は今、癌ケトン食療法の治験に参加しています。
今に至るまでの経緯と、ケトン食についての基本的な情報を紹介します。

ケトン食療法との出会い

2017年の12月初旬、その一週間前に採取した胸水の検査結果(確定診断)を聞いた帰り道、家内が本屋に行きたいと。聖路加病院の日野原先生が書いた本が読みたかったらしいんですね。その何日か前、テレビで紹介されていたんだったかな、105歳の先生が語った死生観が書かれた本ですね。

その本が見つかり、ついでに健康関連コーナーをブラウズする自分。そこで見つけたのが「免疫栄養ケトン食でがんに勝つレシピ」って本。医師の古川 健司さん監修の本です。

実は他にも何冊かがんに良いレシピ的な本を同時に買ったのですが、このケトン食が自分的に一番腑に落ちたんですね、というか、わかりやすいですよね、糖質ががんの餌になる。よって糖質を制限する。兵糧攻めにするって考え方。
(少なくともその時はそう思ったのです。今どう考えているかは後述します)
なので、「色々な本買ったけど、この糖質制限のやつで行くわ」って家内に宣言しました。

さっそくその本に書いてある内容を実践すると同時に、WEBでもケトン食についていろいろ検索していたところ、高雄病院の江部 康二先生の記事が目に留まりました。糖尿病の治療としてのスーパー糖質制限食を指導しておられる方で、その記事の中で大阪大学附属病院のケトン食の治験が紹介されていたのです。

それによると、2015年の第53回日本癌治療学会学術集会において、肺がんの末期であるⅣ期の患者さん5人にケトン食治療を行ったところ、2人が寛解(症状が落ち着き安定)し、それぞれ32カ月間と20カ月間生存中、1人ががんは残るものの26カ月間生存中、あとの2人はケトン食を継続できずに死亡という、大阪大学大学院医学系研究科漢方医学寄附講座・萩原圭祐准教授らの発表があったとのこと。

話題の「ケトン食でがんが消える」は本当か
最近、話題になっているケトン食について説明しましょう。サッカー日本代表の長友佑都選手が注目するようになってから、ケトン食が世の中に広く知られるようになりました。そもそもケトン食というのは、小児のてん…

この江部先生の記事にある大阪大学付属病院の萩原圭祐准教授の名前をメモしておき、一度外来に電話してみようかな、と思っていたところ、タイムリーに阪大の癌ケトン食研究会のHPが新しくアップされたため、標準治療の方はROS1陽性とのことでザーコリによる治療は始まっていましたが、主治医に相談してケトン食糧法の治験に参加できるよう、紹介状を書いていただきました。

また、このような縁もあり、家内は今高雄病院の糖質制限療法を受けています。

妻が糖質制限ダイエット始めました
私は肺がん治療の一環として阪大のケトン食療法の治験に参加していますが、とうとう?嫁は別の病院(高雄病院)での低糖質の食事療法を受けることになりました。

そもそもケトン食とは?ケトン食の歴史

ケトン食療法ってもともとは難治性の小児てんかんの治療法として考案されたものなんですね。

そして、てんかんの治療としてのケトン食はもともと、絶食に替わる食餌療法だったのです。
絶食すると血中ケトン体の濃度が濃度が高くなること、これが効果あるのではないか、ではつらい絶食をせずともケトン体を生成する食事をすればよいのではないかと考えられたのがケトン食ってことになりますね。

古くはというか多分人類で初めて絶食がてんかんに対する治療効果があると言ったのは医学の父と呼ばれるヒポクラテスなのですが、紀元前にすでにこの見地を持っていたのですから、ほんとすごい人だなあ、と思います。

てんかんの治療法として確立されている

このケトン食療法、てんかんの治療方法としては効果は実証されていて、日本でも2016年に保険適用となっています。
また、メリル・ストリープ主演の「誤診」というアメリカのドキュメンタリー映画では、投薬ではまったく治らないどころか、体がボロボロになっていく難治性てんかんの少年がケトン食療法によって元気になる過程がセンセーショナルに描かれています。

余談かもですが、「誤診」という邦題はあまりに適当につけたもので、原題は”First Do No Harm”、「何よりも害を成すなかれ」、ヒポクラテスの誓いにある一節とされています。

がんの治療としての効果

研究が広まるきっかけになったと思われる症例

ケトン食ががんの治療の一環として注目されるようになったのは、1995年のアメリカクリーブランド大学病院での症例とされているようで、2名の女児の脳腫瘍に対してケトン食が明らかな治療効果があったそうです。
2名とも難治性のてんかんの治療としてケトン食を受けていたと同時に腫瘍縮小効果も認められたと。
*英語のWEBページの閲覧にはgoogle crome (ウェブブラウザソフト・アプリ/無料)のご使用を強くお薦めします。PC版もスマホ版もクリック(タップ)一つで日本語のページに変換してくれます。詳しくはこちらをごらんください。 

https://hickory-mediaworks.com/onco/1995_rep

では、ケトン食はなぜがん治療に効果があるのでしょう?未だにその機序は完全には解明されていませんが、次のようなことが考えられています。

兵糧攻め説

正常細胞はケトン体とブドウ糖をエネルギー源として使えるのに対してがん細胞はブドウ糖しかエネルギーとして使えない。(諸説あり)しかも、がん細胞は正常細胞より何倍も多くのブドウ糖を必要とする。よって極限まで糖質の摂取を制限し、がん細胞に栄養を与えないようにし、アポトーシス(細胞の自死)を誘引する、という考え方。

でも、私が思うにいくら糖質を制限しても血中血糖値が”0″になるわけではないので(私の場合は空腹時で85-120の間です)、「兵糧攻め」はちょっと言い過ぎかなと思います。実際、糖質の摂取が制限されれば肝臓で糖新生が発動され、アミノ酸からブドウ糖が生成されるのですね。

しかしながら、無駄にがん細胞に栄養を与える必要は全く無いわけで、そういう意味ではやはり糖質の摂取を制限することには大いに意義があるとは思っています。

ケトン体自体に抗腫瘍効果がある説

ケトン体とは、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称で、アセトンは発生してもすぐに呼気から排出されてしまうため、体内に留まるのはアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の2つということになります。

私のケトン食糧法でも毎月血液検査でこの2つのケトン体の血液濃度を測定しており、その合計の値を血中ケトン濃度と呼んでいます。

2015年にNature Medicineという国際医学雑誌に掲載された論文によれば、このβ-ヒドロキシ酪酸がケトンが炎症の要となるインフラマソーム(炎症を誘引するタンパク複合体)を直接阻害することで炎症を抑制する。とあるそうでです。

また、動物のがん細胞を入れたシャーレににケトン体を投与したらがん細胞が縮小したという実験結果もあるそうで、どうらやケトン体自体ががん縮小に効果がある可能性がありそうです。

The ketone metabolite β-hydroxybutyrate blocks NLRP3 inflammasome–mediated inflammatory disease - Nature Medicine
Ketone bodies are elevated in response to fasting, a low-carbohydrate ketogenic diet or high-intensity exercise. Vishwa Deep Dixit and colleagues report that on...

インスリンの分泌が少なくなるため説

血液中の過剰なインスリンは発がんに関与する可能性があると考えられています。インスリンは血中血糖値が高くなると血糖値を下げようとして分泌されます。
糖質を摂取すると即座に血糖値が上がりますから、インスリンの分泌を増やす可能性があります。タンパク質、脂質はいくら摂取しても血糖値を上げることはありません。

体質改善説

これは私自身の体験になりますが、私はがんが発覚するまで、とかく糖質を多量に摂取する生活を送っていました。
なんと言っても毎日の晩酌、といってもビール(発泡酒・第三のビール)ですが。1日にロング缶1-3本をほぼ毎日年中続けていたのですね。そりゃあ身体に良いわきゃないないですよねえ。血液検査の肝臓の数値も悪く、脂肪肝の診断を受けていました。悪玉コレステロール値も高かったですし。

それが、ケトン食を始めたことにより、素晴らしく改善されたのです。肝臓の数値も、悪玉コレステロール値も。

ただ、中性脂肪がケトン食前から少し高いままで、これはやはり自力で運動して落とすしかないのかな、と考えています。

私は標準治療としてザーコリという分子標的薬を服用していますが、やはり肝臓が弱いと投薬も順当にできなくなってしまう可能性もあるわけで、そういう意味でも体質改善の意義は大きいのかなと思います。

私も投薬から5か月経ちますが、今の所、がんは順調に縮小傾向にあります。

ですので、これからも引き続きケトン食と分子標的薬のハイブリッドパワーでがんをやっつけて行く予定です。

ともあれ、今日では先に書いた古川医師の研究や私が参加している阪大の治験(萩原圭祐先生)など、がん治療としてのケトン食療法は現在大きく広がりを見せています。
いずれ私の症例もがんのケトン食療法で完全寛解となったエビデンスの一つとなることを確信しています。

癌ケトン食研究会
がん治療におけるケトン食療法の新たな可能性を探索するため研究を行っています。

ケトン食のメニューについて

基本的な考え方

ご覧ください。私のある休日のランチの献立です。

どうですか、病人食とは思えないほどボリューム感ありません?

そうなんです、当たり前と言えばそうなんですが、ケトン食って結構肉肉しいんですよ。

このランチの献立は
牛肩ロースのステーキ、中華スープ(クノール)、冷奴、メロン、アイスコーヒー、となっています。

さて、ここでケトン食の基本、ですが、

1.1日の糖質量を10g‐40gに制限する。(医師の指示による)

2. 献立のケトン比を1~2にする。(1.5~2とも)

3. 体重が減らないよう、摂取カロリーに気をつける。

4. 食物繊維も積極的に摂りましょう。

*ケトン比 = 脂質/(糖質+タンパク質)

今回の献立の栄養をタンパク質、脂質、糖質、エネルギーの表にすると下記のようになります。

たんぱく質(g)脂質(g)糖質(g)エネルギー(kcal)
牛肩ロース(150g)25.229.40.6385.5
バター (5g)0.14.00.036.0
低糖質ソース(15g)1.00.81.015.2
中華スープ(クノール)1.51.02.023.0
MCTオイル (30g)0.030.00.0270.0
冷奴 (50g)1.50.90.616.8
メロン (可食部30g)0.30.03.112.6
コーヒー (200ml)0.00.01.00.0
合計29.666.18.3759.1

ケトン比 = 66.1/(8.3+29.6) = 1.74
*MCTオイルは中華スープに入れてます。

では、この表を解説していきましょう。

まず、摂取カロリーからですが、私は1日の必要エネルギーを2200Kcalとしています。

これは基礎代謝を測定していただいた結果からの設定です。

ここで表をみると合計カロリーは759.1なので、計算上の1色分のカロリー
(=2200/3)にほぼ合っています。

次に糖質ですが、私は現在1日30gの設定ですので、1食あたり10gの割り振りですが、今回は8.3gとこちらもまずまずの数値です。

さて、ここで気をつけるべきポイントは、意外にもステーキソース(焼き肉のたれ)なんです。

今回は低糖質のものを使っているので15g(約大さじ1杯)で糖質は1gですが、普通のものだと同じ分量で5g程度になります。ですので、私の場合、市販のステーキソースを使うと糖質制限をオーバーしてしまうことになります。

ステーキに限らず調味料に含まれる糖質がばかにならないんです(特に甘辛系は要注意!です)

安全なのは、塩コショウのみ(醤油も少しは大丈夫^^)です。

逆に考えれば、調味料の糖質を注意すれば、結構自在にメニューを選べるのではないか、とも思います。

例えば、

最近は焼き鳥もタレだけではなく、塩も普及してますから、外食でも、スーパーでも、コンビニでも、気軽に焼き鳥が食べられるようになってきました^^

そして最期にケトン比。

今回は1.74とまずまずの数字になりました。

ケトン比とは、要は摂取したタンパク質と糖質に対して脂質がどれだけ多いかっていう比率です。

あと、食物繊維なんですけど、今回の献立では不足しています。(基準はなく、できるだけ摂るという努力目標なんですが)というかほとんど含まれてませんね、

本来ならきのこのソテーなどを添えるべきであったと思います。

それから、私達は「食物繊維」と聞くと、どうしても野菜を思い浮かべますよね、それも間違いではないのですが、野菜には結構糖質が含まれていますので、気をつける必要があります。

例えば、キャベツ100g(野菜炒め一人前程度)で糖質が約4~5gあります。

ちなみに

糖質=炭水化物-食物繊維

なので、食物繊維は糖質には含めません。

この様に書くと結構献立考えるのしちめんどくさそうだなあって、感じるかもしれませんが、まあ、これだけは慣れるしかないのかなあ、って思いますし、実際なれたら結構感覚的に献立組めるようになりますよ^^

外食でも少し気をつければなんとかクリアできるでしょう。

ああ、それから、一応念のためですが、毎食牛ステーキってわけではありませんので、ケトン食ってお金かかりそうだなーって誤解のなきよう。

私も普段はほとんど豚バラです(笑)

あと、マルチビタミン系のサプリは摂ったようがよいでしょう。

この本も参考にしています。家内が買ってくれました。

やはり決め手はMCT(中鎖脂肪酸)オイルか

さて、最近巷で騒がれている?MCTオイル、そうですね、あのサッカー日本代表の長友選手がCMをやっていて、彼自身ケトン体体質にしたいと言っているらしいですね。

そうなんです。ケトン体を効率よく体内で作るためにはMCTは必須なんですよね。

先程の献立でもMCTを30g使っています。中華スープに混ぜて飲んでいるのですね。

ケトン食の献立を考える上でケトン比を高くする必要があるわけで、当然タンパク質と糖質の合計より脂質を多く摂らなくてはなりません。かといってバターとか、牛肉の脂身とか、豚バラとか、脂質の多い食品を分量を多く食べるのって結構キツイんですよね。脂っこくて。

それに、通常の脂質って代謝があまりよくないでしょ。基本いったん体内に貯蔵され、必要に応じて消費されるという段取りですね、

しかし、MCTは小腸での吸収もよく、摂取後直に肝臓に運ばれてそこでケトン体に変わり、すぐにエネルギーとして代謝されるという特性を持っています。およそ3時間位でエネルギーとして消費可能になるという報告があります。

そうなんです。私達がん患者にとってケトン体は今のところ作用機序は全て解明されていないものの、常に体内に充満させておかなければならないもの。
ケトン比を上げるため、体内のケトン体濃度を高く保つためには欠かせないものなんですね。

私がいつもお世話になっている日清オイリオのMCT紹介ページのリンク、張っておきます。

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中鎖脂肪酸のヒミツ
体脂肪が気になる方 中鎖脂肪酸の働きで体脂肪をつきにくくする日清の健康オイル ヘルシーリセッタです。

ケトンフォーミュラについて

ある日の朝食の写真も貼っておきます。卵焼きとコーヒーとミルクみたいなの。

治療歴のページにも少し書きましたが、このミルクみたいなのがケトンフォーミュラなんです。

っていうか、まあ、一種のミルクなんです。特殊ミルクです。

“formula”って「粉ミルク」の意味なんですね。

これはもともと難治性の小児てんかんの治療のために㈱明治により開発されたもので、

脂質の補給とその他ビタミン、微量元素などが調合されています。

本来はお子さん達のために作られているものをおじさんがありがたく頂戴している形になっています。

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食事療法の経緯

開始当初1週間は1日の糖質量を10gまでに、その後3か月までは20g、そして今は30gに制限しています。

ケトン食療法は医師と栄養士の指導を受けることが前提ですので、ここで具体的はレシピを書くことはしませんが、1日の糖質10gってのは結構びっくりします。10gなんて、調味料とか少量の野菜から摂取する分量しかないんですよ。なので表面上糖質100%オフって印象がありますね。

そして二週間目からの糖質1日20g、10g増えた分、そこで食後のデザート、イチゴを一粒食べれるようになりました。PCで観ていただいている方は今お使いのブラウザのこのサイトが表示されているタブの左端にイチゴの絵が表示されているでしょう、それはこのエピソードからなのです。

さらに1日30gになると、夕食に野菜炒めを食べることができます。これはとても嬉しいことです。それまでは含まれる糖質のため、野菜もあまり摂れなかったのですから。

さて、本屋さんで見つけた本を参考に自力でケトン食をやっていたころは、βH酪酸値がせいぜい700くらいだったのですが(それでも通常時の20倍近いですけど)、やはりきちんと栄養指導を受けると3000くらいまで上昇しました。そりゃあ1日の糖質10g-20gですもん。がんばりましたよ、自分。

1月24日1月31日2月21日3月28日4月25日6月6日
糖質量 (g/day)制限なし1020202030
βH酪酸 (μmol/L)4119633633310722421686
アセト酢酸 (μmol/L)43113117981302744746
総ケトン値8430945431310729862432

1日の糖質量10g-20gのころのケトン値がとても高くなっていて、30gになった現在も2000はキープしています。
ケトン体・・本当に効果があるのか、なぜ効果があるのか、今現在確かなエビデンスはありません。しかし、癌になってしまった環境、そう、生活習慣、それを180度変えていく、それだけで意味はあると私は確信しています。

ケトン食レシピリンク集

私が日々食しているメニューを少しづづですが、アップしていけたらいいなと思っています。他にも役立ちそうなサイトのリンクも貼っておきますね。また、ケトン食療法は医師、栄養士の指導の下に行うようにしてください。

夫婦で実践!ケトン食/糖質制限レシピ かに鍋
は~い、どうも~、ごりお&まゆなんですけどね~、はい、今回のレシピはなんと!みなさんご存知の「かに鍋」ですよ~。名前だけでも覚えて帰ってくださいねw~
夫婦で実践!ケトン食/糖質制限レシピ アスパラベーコン
は~い、どうも~、ごりお&まゆなんですけどね~、はい、今回のレシピはなんと!みなさんご存知の「アスパラベーコン」ですよ~。名前だけでも覚えて帰ってくださいねw~
ホームページを移転しました
基本からアレンジまで!思わずつくりたくなる「ケトン」のレシピ集
ケトン食に生姜焼き | ココナッツバー(ケトン) | グラタン★ケトン食/糖質制限 | 水ようかん/ケトン食/糖質制限 | ケトジェニックの回鍋肉風ケトン食 など

ダイエット目的としてのケトン食あるいは糖質制限食に効果はあるか

ダイエット効果はありまーす!(笑)

私はケトン食療法を始める前は体重85Kgだったのですが、2か月ほどで73Kgまで体重が落ちました。もちろんダイエット目的でケトン食を始めたわけではないのですが・・・・・

そう、結構なペースで痩せたんですよ。栄養士の先生も管理上あまり体重が減るのはいかがなものかと少し悩んで居られました。減量が目的ではないですし、なにせ私はがん患者ですから、体重減少はあまり喜ばしいことではないですもんね。まあ、今は下げ止まっていますが。

まあ、私は先に書いたように毎日ビールを浴びるほど飲んでいたんですから、それをきっぱりやめるだけで摂取カロリーは大きく減少したのでしょう。標準体重まで落ちましたから健康的に痩せたと言ってもよいと思っています。

なのでケトン食にしたから痩せたのではなく、全体の摂取カロリーが減ったのが大きな理由だと思っています。

さて、一般的に減量のための食事療法の基本は「1日に必要なカロリー」(人それぞれ異なる)より摂取カロリーを低くする、というのが当然の基本となるのでしょう。

そこでケトン食(糖質制限食)を考えてみると・・これはほんとに私の私見というか、感触なんでけど、糖質制限って、わかりやすいんですよね、糖質を1日50gまでにしよう、とか、決めてしまえば、あとはスーパーとかコンビニで買う食材とかパンとかのラベルを確認するでけで、制限をクリアできるわけで。もちろんそれまでに摂取していた糖質がどれくらいだったかを把握していないと摂取カロリーがどれだけ減るかは計算できないですけどね。

それから、いまはコンビニ(特にローソン)ではロカボ(低糖質)の商品のラインナップがとても充実してきてますね。ほんと、助かります。
コンビニの商品だけでケトン食できるんじゃないかと思えるほどです。
この辺りはまた別の記事で書かせていただこうと思っています。

*「糖質」=「炭水化物」ー「食物繊維」です。
商品によっては「糖質」ではなく「炭水化物」の表示しかない場合がありますが、この場合は「炭水化物」の量を糖質の量として計算します。

あとは、摂取カロリーだけの問題ではなく、糖質を制限するとインスリンの分泌が減って余った糖が脂肪に変わるのを制限できる、とか、糖質が枯渇すると脂肪が分解される、という効果があるとも言われています。

これも全くの私見なのですが、そもそも、エネルギー補給として糖質が必要な人って学校で体育の授業がある人とか、社会人でもなにかスポーツをしている人など、食事からすばやくエネルギーに変換する必要がある人だけで、オフィスワークしている人なんか必要ないんじゃないかな、なんて思います。結局余った糖が脂肪になっちゃうんですもんね(以前の私です、腹囲100cmでした)

ただ、糖質は安価(簡単に)にカロリーを確保できるのがすごくメリットだとは思います。主食っていうくらいですから、一応理にかなってるんですよね。それにあたり前だけど美味いし。

牛丼 ラーメン うどん パスタ ピザ 回転寿司 お菓子各種 そして ビール・・・もう何ヶ月も全く口にしていません・・

そりゃ痩せるかもですよね、、

<6月24日追記>

6月22日に放送された金スマ「医者が教える正しい食事術 第2弾」で牧田善二医師が言い切っていました。太る原因になるのは糖質だけだと。つまり、糖質によって血糖値が上がり、インスリンが分泌され、脂肪に変換される、それが唯一の太る原因であると。私も上でちょっと書いてましたが、やはりこれが真理のようです。

私たちは長い間脂っぽい食事は体に悪い、という固定観念に囚われていましたが、そうではなく、糖質の過剰な摂取が生活習慣病につながるということが証明されつつあるのかもしれません。

ただ、やはり食生活は楽しくなくてはねえ、だから程よい適度な糖質は生きる活力になるとも思ってます(^^)

自己判断は禁物!!

くれぐれもご忠告ですが、
ケトン食は自己流では決してやらないこと。体質や持病によっては体調を崩す恐れがあります。そもそも我流のレシピではなかなかケトン値がうまく上がらないんですよ。

低糖質ダイエットは微妙ですね、どれくらい糖質を控えるかにもよりますが、指導してもらえるクリニックがあるのでしたら、アドバイスを仰いだほうがいいかもしれません。

それから、がんに罹ったら、まず標準治療を受けること、この上で、体質改善、それまでの食環境を改善するという意味でケトン食に取り組んでください。

ケトンだけでがんを治そう、なんて、絶対に考えてはだめですよ、逃げてはだめです。自分のできるかぎりのことはやりましょう。

こんな私でもやっぱり死んだら悲しむ人はいるんですから、あなたならなおさらのはずです。

セカンドオピニオンはお勧めしますが、勝手な自己判断はいただけません。

お医者さんの指導のもと、ケトン食を美味しくいただきましょう^^

 

お前たちちっともクリックしねえなあ、オラ、がっかりすっぞ!!
(野沢雅子、もとい、悟空の声で読んで下さい)

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コメント一覧

  1. 初めまして。
    私も同じ臨床研究に参加しています。もう少しで2年になります。
    お互い粘り強く、頑張りましょうね。

    • はなさん、コメントありがとうございます!
      とても励みになります。
      自分は1年弱なので、はなさんは先輩ですね。
      下世話なブログでお恥ずかしいですが、、
      そうですね、これからもお互いがんばりましょう^^

  2. はじめまして。
    私も昨年癌である事が分かり再発転移を経て今現在も治療中です。
    ケトン食を知り、自分なりに調べたのですがどの様に始めたら良いのか分からず今に至ります(´×ω×`)
    よろしければ指導して下さる医療機関などをお教え頂く事は可能でしょうか??突然のコメント申し訳ございませんがよろしくお願い致しますm(_ _)m

  3. tomoさん、コメントありがとうございます。お互い大変ですが、がんばりましょう!

    ケトン食ですが、がんの治療としてケトン食療法を行っている病院は私の知っている限りでは大阪の阪大附属病院と東京の多摩南部地域病院の2つしかありません。

    阪大は診療ではなく、研究として行っているため(私が参加している治験です)、治験の参加資格などがありますし、今(2018年12月)の時点では新規参加者は募集していないようです。ただ、近々募集再開ということも書いてありますので、一応問い合わせてみてはいかかでしょうか?
    ホームページ http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kanpou/keto/
    メルアド contactあっとkanpou.med.osaka-u.ac.jp (あっとを小文字のアットマークに変えてください)

    多摩南部地域病院はケトン食の著書もある古川医師が勤務されているようです。
    ホームページ http://www.tamanan-hp.com/profile/kenkyu_gyouseki.php

    あとは、がん、ケトン食ではなく、一般的な糖質制限を治療として行っている病院は
    あるかと思います。
    私の妻は実際に京都高雄病院で糖質制限の治療を受けています。(糖尿にならないように減量中)

    糖質制限とケトンは似ているところがありますので、がんに特化していなくても、ご自身の体質改善などの目的としてなら診療してもらえる病院はあるかもしれません。

    そもそも、癌の治療方法としてケトン食は確固たる効果の証明はされていません。
    (なので治験が実施されているわけです)
    私は体質改善と割り切って治験を受けています。
    (もちろん治癒すればいいなあ、って期待は少なからず持っていますが)
    ですので、がんに特化していなくても、糖質制限のアドバイスをしてくれる病院、医院があれば一度問い合わせてみるのもよいかもしれません。
    (あくまで素人の所感ですが)

    ・・・ここまで書いてみて・・やっぱりがんとケトンに特化した病院の方がいいでしょうね・・
    やっぱり癌はかなりデリケートな病気ですし・・

    私ももう少し調べてみて、またここに書かせていただきます。

    お互い、がんばりましょう!

  4. 早々のお返事ありがとうございます!!何も知らなかった為大変参考になりました。一度問い合わせをしてみようと思います(>_<)
    ご丁寧に教えて頂きありがとうございましたm(_ _)m

  5. こんにちは^^
    追記しますね。

    阪大のケトンですが、
    ケトンの治験は一般の診療とは違う組織が行っています(癌ケトン食研究会)。
    (といっても阪大は阪大ですが)

    それで、その世話人の先生は萩原 圭祐医師で、
    普段は阪大附属病院の漢方外来で診療されています。
    なので、もし治験の募集をしていなくても、
    阪大の漢方外来の萩原先生が詰めておられる曜日、時間帯に直接診察を
    受けてみる、というゲリラ的な戦法もありかな、とか思います。
    少なくとも、萩原先生のケトンに関する何らかのお言葉はいただけるのではないかと思います。

    えと、もし行かれるなら、萩原先生にはネットで調べて来ました、って言っておいてくださいね、
    このブログのことは内緒にしてますので、恥ずかしいですから^^;s

  6. 色々お教え頂き本当にありがとうございます(>_<)萩原先生に直接ですね!!
    自分の事なのに何もしないでいる事が不安でしたが行動してみようと思います。またこれからもこちらを参考にさせて頂きたいです!!よろしくお願いしますm(_ _)m

  7. こんにちは^^
    萩原先生は気さくでいい先生ですよ^^

    もし診察受けられるなら、一度阪大の漢方外来に電話してみるといいと思います。
    多分代表から漢方の受付に繋いでくれると思います。
    それから、大きな病院ですので紹介状がないと初診でちょっと費用かかります。

    紹介状ですが、入院しておられないのでしたら主治医に頼めば書いてくれると思います。
    その際は「セカンドオピニオンではありません、栄養指導です、知人に勧められまして・・」と言えばたぶん主治医先生も気を悪くされないと思います。
    もちろん、紹介状必須ではありませんが。
    入院されていると基本的に他院への通院はできません。

    ただ、ケトン食の指導が受けられるかどうか、そこは、私からはなんとも言えません。
    ほんと、だめもとみたいな形になるかもしれません。

    お互いがんばりましょう!

  8. こんばんは 幸野と申します。実は昨年11月から萩原先生からケトン食治療を受けている

    悪性胸膜中皮腫患者(60歳)です。悪性胸膜中皮腫とは、肺胸膜にできる癌

    (アスベストを吸込み発症、公害認定有)です。一応、抗がん剤+手術の標準治療を

    無事終わらせ昨年9月から経過観察になったのですが治療行為がなくなり、なにかいい治療

    方法はないかとネットで探していたところケトン食療法を見つけ、現在治療2か月 糖質20

    g/日で頑張っております。一応ケトンは順調に出ており、中皮腫の再発もなく推移してお

    りますがケトン食療法の事で、治療を受けられている先輩に色々相談したい事があるので

    一度メールで相談させて頂いてもいいですか? 2年以上ケトン食療法を続けておられる

    先輩患者から色々アドバイスが頂ければありがたいです。宜しくお願い致します。m(_ _)m

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