いきなり変なタイトルで恐縮ですが、いまさらふと思ったことがありまして。なぜ癌になると自力で治そう!とか食事だけで治そう!とか思っちゃうんでしょう?
どういうことかと言うと、
例えば、高熱が出てとてもしんどかったら、お医者さん行きますよね、そんで、診断の結果、インフルエンザだったら、処方されたお薬飲んで、安静にしますよね。
例えば、急にお腹が痛くてお医者さんいって、診断が盲腸だったら?散らすのか、切っちゃうか、選択肢はあれど、とりあえず、お医者さんの言うこと聞きますよね。そこで、「いや、私は自分で治します!」とか「私は食事だけで治します!」なんて言う人はいないでしょう。
もしほんとにそんなこと言ったら、「こいつ、おかしんちゃうか?」って思われますよね?
ところが何故か癌って診断されたら、「自力で治す」とか「食事だけで治す」とか言い出す人が出てくるんですよ。なんで????
しかも、それが世間的にさほど違和感ないんですよね。
まあ、自分が癌を患って思うことは、こういうことかな。
まず、大前提として癌は死の病だとみんな思っている。(残念ながらこれは完全には否定できない事実)
お医者さんの言う通りにしてても助かるとは限らない(これも否定できない事実)
助かる確証がないのなら、辛い副作用がある抗がん剤とか、予後がはっきりしない手術なんかやめて、他になんか方法はないのだろうか?→巷にはいろいろなとんでも本が氾濫している→藁をも掴む思いで実践する。
ってことなんだろうとは思います。でもねえ、相手はがん君なんですよ。
自力で盲腸すら直せないのになんで癌を自力で治せるの???
とは言え、その気持、自分にも十分理解りますよ。かく言う私もそういう気持ちでケトン食の本から正式な治験に巡り会えたという経緯がありますのでね。
確かにケトンも現状どれだけエビデンスがあるのかと言うと疑問はありますが、私個人的には体質改善が著しく、主観的にも客観的にも治験に参加してよかったと言えるでしょう。
もう少し考えてみましょう。
自力で、民間療法で、って考えるに至る一つの要因に「癌で今すぐに死ぬことはない」ってことがあると思いますね。実際、自分も肺がん4期の診断からもう10ヶ月になろうとしているけど、あのときから体調全く変わらないし。
ほんまにこのまま治るんちゃうか?って思っちゃうところ、あるんですよ。だから、手術しなくても治るんじゃないか、抗がん剤使わなくても治るんじゃないかって思いがちなんですよね、たぶん。
でもね、治らないです。がん君、生命力半端ないと思います。
ちゃんと治療しないと。もちろん、食事に気をつけることは大事なことです。
すぐには死なない、だからこそ、今できる最良の治療をやるんです。1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、2年、生き延びればそれだけ新しい治療法や薬が開発されてきます。
治療を繋いで、生きて行く。そして完治させる治療法も開発される。そう信じて命を繋いでいくしかないと、そう思っています。
お前たちちっともクリックしねえなあ、オラ、がっかりすっぞ!!
(野沢雅子、もとい、悟空の声で読んで下さい)

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